望ましくない運命に屈したキリツグ・エミヤは、世界を救う責任をシロウ・エミヤに託した。地球は滅びつつあり、時間も限られている。しかし、シロウが追い求める贖罪は唯一残された親族――妹――の犠牲を要求する。彼はこの使命を継続する決意をまだ持っているのだろうか?
シロウは今、正義の守護者であり続けるか、それとも彼が根絶を誓った悪に変わってしまうかというジレンマに直面している。孤児は再び一人で立ち、だが彼の姿は刃で鍛えられたままだ。第五聖杯戦争が始まり、彼は凍える冬の夜の静寂の中で雪降る下に誓いを立てる。