スキューバダイビングへの愛情と海洋生物への敬意に駆られ、大学生の鈴川恒雄は海外留学計画を実現するために複数のアルバイトで懸命に働いている。ある晩、突発的な事故の際に彼は車椅子を使う女性と出会い、今日その道筋が予期せぬ迂回路へと変わる。女性はクミコ――彼女が好む名前は「ジョゼ」――で、最初は他人に対して厳しい印象を与える。だがジョゼの祖母は、恒雄に有給で介護職を受け入れるよう説得し、彼の学業への資金を増やすチャンスを提供する。支配的な態度に苛立つものの、恒雄は学費を早く稼ぐ機会だと認識する。ジョゼの振る舞いにしばらく耐えた後、彼は辞めようとするが、ジョゼの拘束を超えて世界を探検したいという切望と、みんなに明るい未来を願う気持ちを知る。そこで彼はジョゼとともに、境界を越えて人生が提供する驚異を目撃する旅へと乗り出す。二人は、共通の資質が互いに個人的な目標と願望を達成する上で不可欠であることを発見し、共に未来への道を歩む。