マンガを目指す西野水穂は、四人の生涯友人――刹谷希月、星川修吾、柏木新、泉愛留とともに育った。17歳の誕生日に希月が突然彼女のボーイフレンドになりたいと告げる。恋経験が乏しい水穂はその申し出を軽々と断るが、希月は真摯に彼女の心を掴もうと決意する。感情を隠さずに希月は水穂に直接向き合い、水穂はその結果が彼らの緊密な輪にどう影響するかを恐れ、ためらう。一方で残りの三人も彼女に惹かれているようで、青春を歩む中で思考が複雑になる。彼女は大切にしている絆を壊さず、長年共に歩んできた団結を守りながら、自分の感情を整理する方法を見つけなければならない。