名前は「スノー・ホワイト」と訳されるが、白雪(しらゆき)はタンバルンに住む明るく赤毛の少女で、地元の薬局で忠実に働き、丹念に治療薬を調合している。彼女の生活は、タンバルンの軽薄な王子・ラジが彼女を見つけ、共に暮らすよう強要しようとした瞬間に急変する。自由を放棄することを拒み、白雪は長い赤毛を切り揃え、森へ逃げ込む。そこで彼女は隣国の第二王子・ゼン・ウィスタリアとその二人の執事に救われる。三者への感謝をいつか報いるため、危険から彼らを守るという思いで、白雪はゼンの王国クラリネスにおける王室薬局長を目指す。
『赤鏡の白雪姫』は、クラリネス宮廷で新たな生活へと進む白雪の旅を描き、ゼンは王子としての威厳を得るために奮闘する。揺るぎない絆が結ばれ、致命的な敵が現れる中で、白雪とゼンは互いに助け合いながら、それぞれの道を歩んでいく。