1964年は新しい年で、昭和天皇の治世39年目でもある。日本は戦争の恐怖と占領の恥を徐々に忘れ、経済は上昇し、人々は希望を抱いて未来を見つめている。物語の中心には、普通の日本人一家がある。45歳の山崎裕三は家系の長で、元軍人であり現在は小さな工場の社長を務めている。妻の加奈子は簿記係であり家庭主婦、長男の大地は大学三年生、次男の光栄は小学校5年生、妹の優子は高校生であり、祖母の世子さんは伝統を守る存在だ。ドラマの登場人物たちは贅沢ではないが、貧困でもなく、東京の大田区に住み、まだ唯一の首都空港である羽田からは近い。変革期に生きることは容易ではない。一方で、生活と交通が改善され、日本は東京夏季オリンピックを待ち望み、テレビの役割が大きくなり、TVアニメというジャンルも登場した。一方で企業の時代が到来し、小規模企業は破綻し、社会的な揺れ動きが起こる。山崎家も経済的問題、世代間の対立、政治に関する熱い議論を避けられない。しかし、日本社会がすべてを乗り越えてきたなら、彼らの小さな家族もそれに対処できるだろう。これが昭和時代の生活であり、すべての世代の視聴者に思い出させるこのドラマだ。
