失恋した後、岡村正宗はアニメと漫画の世界に身を投げ出す。彼は2年生でマンガ研究部の会長として、好きな天使のヒロインリリエルの冒険を静かに眺める生活を楽しんでいる。
学期が始まった頃、正宗の日常は一年生の阿曼リリサという熱心なコスプレ愛好家に出会うことで乱れる。最初はためらっていた正宗だが、決意の強い彼女に説得され、共通アイドルリリエルを祝う写真シリーズの個人フォトグラファーとして協力することになる。
コスプレと写真編集に没頭しているうち、正宗は幼馴染の立花ミカリと偶然再会する。ミカリは憧れの先輩を印象づけるためにモデル活動を始めたが、単なるモデリングではオタクの心を掴めないと悟り、部活に入ってコスプレイヤーとして正宗の心を勝ち取ろうとする。しかし、正宗が抱くフィクションキャラクターへの情熱は、実際にそれらを演じる人には及ばないかもしれない。