数年前、無数の魔法にかけられた「アーティファクト」が消え、世界中に散らばった。彼らは知るべきではない者の手に渡り、乱暴に力を使う者には災厄をもたらした。星里家の魔術師はこれらの遺物にアクセスする唯一無二の特権を持ち、各々を適切な場所へ戻す責務を自ら負っている。
まだ初心者であるにもかかわらず、カナ「ハテナ」星里は親のマモルとメイブを手助けし、努力ごとに強くなることを目指している。同時に、幼馴染の真琴白鳬が父親の指導の下で魔法を学ぶために邸宅へやって来た。彼らが長い間約束したことだ。ハテナは友人と再会できることに喜び、しかし彼女が想像していた少女の姿が実は男であったと知り、会合は苦いものとなった。
やがて真琴はアーティファクトの存在を知り、彼が敬愛する魔術師たちの真実の身元を発見した。挫折せず、彼は誓いを守り続け、魔法を学んだ理由――周囲の人々の悲しみを和らげること、そして何よりハテナの伴侶にふさわしい存在になること――を貫いている。