学戦都市アスタリスク

過去の世紀に、インヴェルティアと呼ばれる大災害が地球を再構築した。既存の国家は多くの影響力を失い、統合帝国財団という連合体が権力を握った。統合帝国財団はかつての国家を傘下に置く企業・軍事組織で、世界情勢を支配している。さらに重要なのは、インヴェルティアが超人的な身体的特性を持つ新たな人類系統、ジェネステラを生み出したことである。ジェネステラは速度・力・敏捷性に優れ、フェスタを開催する六つのアカデミーから求められる。最高峰の機関に選ばれた最優秀者は、世界中でフェスタと呼ばれる壮観な決闘に参加する。

雨桐綾人は奨学金で聖堂館アカデミーに入学したが、同校は成績が低下している。運命のいたずらで、彼は輝光の魔女ジュリス・アレクシア・フォン・ライエスフェルトを、露出の少ない衣装で見てしまう。怒り狂った彼女は、プライバシーを侵害したとして彼に決闘を命じる。学生会長は後にその試合を取り消し、雨桐はフェスタに興味がないと告白する。彼は失踪した姉を追うために学校に入学したのだ。闇の陰謀が進む中、雨桐は惑星で最も才能あるジェネステラに囲まれながら勝利を収めなければならない。