才能あふれる兄妹、柴たつやと柴みゆきは、それぞれの輝きを放ちながら、魔術師たちのトップアカデミーであるファースト高校の2年生に進学する。二人は離れがたい存在であるため、わずか4年前に愛情深い絆がなかったとは考えられない。当時、中学生だった宮木みゆきは兄に対して不安を抱いていた。彼女と家族はたつやを宮木みゆきを守るために任命された謙虚な奉仕者としてしか見ておらず、感情や個人的意思を持たない単なる道具とみなしていた。しかし、沖縄への普通の家族旅行が命を脅かす危機へと発展し、二人の関係は永遠に変わる運命にあった。