王国では、市民が耳も口も持たない若き王子ボジを軽蔑し、「役立たずの王子」と呼んで彼の愚かさを嘲笑する。
しかし、ボジは肉体的な力に欠けるものの、揺るぎない心を持っている。偶然出会った影の存在が彼を傷つけるはずだったが、代わりに希望を与えた。彼は欠点だけを見つめる者の中で仲間を見つけたと信じ、頻繁に影「カゲ」と会うようになる。最初は厳しかったその存在も、次第に彼に対して柔らかくなる。
カゲとボジの不思議な絆は、恐怖や疑念を克服するための王子の探求の種となる。絶え間ない嘲笑にもかかわらず、ボジは自分ができる最高の王になることを誓う。