残酷な親に捨てられ、二人は互いに頼り合うしかない。ハセガワ兄妹のウツツとユメは、残虐な過去に傷ついた幼少期の記憶が、決して壊れない強い絆を築き、ますます固まっていく。突然、鮮やかな赤い蝶が周囲に現れ、彼らを暗い運命へと誘う。危険に気付かず、これらの赤い昆虫は致命的な病原体「プーパ」の出現を告げる。ウイルスが広がり、周囲の世界は崩れ、馴染みのある場所が不気味な影へと変わる。ユメが完全に感染すると、彼女は恐ろしい肉食モンスターへと変貌する。一方ウツツは部分的な変化しか経験せず、驚異的な治癒能力を得る。数年前に立てた誓いを果たす決意で、ウツツは全てを捧げ、愛する妹を永遠に守る準備ができている。プーパは、献身的な兄の絶え間ない戦いを記録し、ユメを救出すると同時に彼女の抑えきれない食欲から人類を守る。