マツマエ・オハナはしばらくの間、キスイインでウェイトレスとして働いている。だが彼女は、自分の熱意が薄れてきていることに気づく。日々の業務に慣れ、店のルーティンに溶け込んでしまったからだ。最初にこの宿屋を選んだのはその熱意だったので、今それが薄れていくという事実に不安を覚える。彼女は、クラスメイトで親友でもありライバルのフクヤインのオーナー娘・ユイナ・ワクラを徒弟として訓練している最中に、母親サツキに関する古い記録を発見する。サツキについてはほとんど知らないが、これらの文書は彼女の血筋を明らかにする手掛かりになるかもしれない。母親についての手がかりを探しながら、宿屋の日常は続く――だが数々の試練がオハナと同僚たちを待ち受けている。