東京は、普通の人と見分けがつかない肉食『グール』という邪悪な脅威に包囲されている。彼らは街の通りへ目立たずに忍び込む。引っ込み思案な大学生、金木研は勉強に没頭し、メディアで報じられる増大する恐怖を無視している。ある日、魅力的な少女・神髄リゼが大胆にデートへ誘い、彼の孤立を断ち切る。彼女を連れ帰る途中、金木は彼女が決して優しくなかったことに気づく。彼女は隠れた悪意で金木を誘い込んだのだった。激しい対決の後、彼は病院で目覚める。そこでは医師たちがリゼの死体臓器を移植して彼の命を救ったと告げる。彼の体は恐ろしい形で変容し、人間とグールのハイブリッドへと変わり始める。この陰鬱な新現実に直面しながら、金木は社会から生まれるモンスターとそれを追う国家機関の血なまぐさい衝突の中で人間性を保とうと戦う。その闘いは彼に自身の闇と向き合うことを強いる。