西暦972年、京都は古都としての栄光を失い、腐敗と衰退に満ちた都市へと変わっていた。自己中心的な侍や政治支配に執着する陰陽師が街を徘徊し、飢饉と疫病は人々を襲っていた。皇室はもはや黙っているわけにはいかず、弓術の名手として知られる源頼行を派遣し、世界を救う力があると信じられている伝説の宝石を取り戻すよう命じた。しかし頼行はすぐに同じ疫病に倒れ、決意を固めた彼の末っ子姉妹光はこっそりと代わりに旅立った。彼女の旅路は危険な山々を越え、霧に包まれた川を渡り、宝石の力が囁かれる村々へと続く。出会うたびに彼女の決意が試され、仲間も敵も明らかになる。