小土ミキヤは出発する間にリョウギ・シキに猫を預けることにした。彼女の抗議にもかかわらず、ミキヤは猫を置き去りにし、シキはこの新しい仲間に戸惑う。だが運命は猫を好むようで、猫はミキヤに慕い、星明かりの月夜に共に住むアパートで彼の帰還を待ち望む。
その後、街の別の地区で宮崎リリスは親友が命を絶った場所を訪れる。彼女は同じように自らの命を絶とうとするが、トラウマで傷ついた盲目のクラスメイト・朝神藤野に出会う。二人の共通点は少ないが、朝神は宮崎の失った仲間を思い出させ、深い悲しみの影で彼女が喪失感を処理する手助けをする。
二か月後、ミキヤは家族の代わりにシキと共に大晦日を祝うことを選び、妹のアザカは怒り、クラスメイトと休日を過ごす。雪が降り始めると、ミキヤは最も深い願望を思い返す。シキの人生が冬の灯りと希望に満ちた静かな輝きで幸せに満ちること。