1920年代、ミドリという少女が東京のスラム街で椿を売っていた。彼女はしばらく苦労していたが、ある日紳士が同情と助けを申し出た。母親が病床で病気により亡くなり、頼る人もいないままミドリはその男の住所へ向かった。恐怖の中で、彼女は自分が騙されてその男のサーカストゥープ「赤猫座」に加わったことに気付いた。そこは粗野で奇形のパフォーマーが集まる旅するフリークショーだった。ミドリは新しいフェアグラウンドでの生活を地獄に例えた。彼女は仲間たちの世話をし、後片付けも行わなければならず、常に軽蔑され、残酷に虐げられた。将来が不確かだった彼女は、マジシャンのワンダーマサミツが演目に加わったとき、少し安堵を得た。ミドリの美しさと無垢に魅了されたマサミツは彼女を自分の保護下に置いた。しかし、二人の愛情が深まる一方で、ミドリと他のフリークたちには不吉な時が待っていた。揺れるランタンの下で、トゥープは好奇心旺盛な観客を集め、彼らは不安げに興味津々で見守った。ミドリの普通の生活への渇望は毎晩増していったが、マサミツは脆弱な希望を与えた。