遠い未来、人類は地球を越えて宇宙に広がり、星々の間で繁栄した。突然、『時空震』と呼ばれる出来事――時間と空間の揺れ――がすべての通信網を粉砕し、あらゆる文明を消滅させた。灰の中から人類は再建を始め、銀河中心にあるトランスヴァール帝国の支配下で『第二』と呼ばれる新たな黄金時代を迎えた。リセット前に消えていた技術、いわゆる『ロストテクノロジー』は神の贈り物とみなされ、月の巫女(ツキノミコ)と呼ばれる祭司たちに崇拝された。
銀河系の端で護衛艦隊が巡回していた。その一見普通の軍隊の中に、全女性で構成された『エンジェルコープス』というユニットがあった。彼女たちは『エンジェルフレーム』というロストテクノロジーの遺物を操り、古代のアーティファクトを収集・保護していた。帝国のトップパイロットではないものの、エンジェルコープスは風変わりな集団であった:武器狂いのフォルテ、衣装デザイナーのミント、静かなバニラ、派手なパフォーマー・ランファ、そして料理好きのミルフェユール。彼女たちのいたずらは任務中に常に混乱を招く。