つばさとホタル

物語は、十五歳の高校生・園川翼（つばさ）を中心に展開する。彼女は、貧血で列車停留所で倒れそうになった際に救ってくれた先輩に惹かれる。彼女はその出会いを運命だと解釈し、毎日先輩の教室に訪問する。しかし、彼は「重い」と言って感情を断ち切り、関係を終わらせる。後に友人ユリの代わりに男子バスケットボール部のマネージャーを務めると、別の少年に出会う。彼女は新しい相手・秋（あき）との絆が、想像以上に深いことを知り、心の変化する章で展開していく。