夏目友春は、すべての面で典型的な高校生に見えるが、唯一例外は親友・美佐夫の影が彼を追いかけていることだ。
兄の以前住んでいた家に引っ越し、普通の日常を取り戻そうとするが、ある日説明のない封印された謎めいたブリーフケースを発見する。ケースは重く、ただの物ではなく何かが入っているように感じる。最初はそれを隠すつもりだったが、やがて彼の家にケースを追う複数の勢力が押し寄せる。目的はまだわからないまま、友春と美佐夫はそれを抱えて逃げようとする。
それ以降、彼はブリーフケースの謎と美佐夫との関係、そしてそれが今日現実を変える力を持つ理由を解明しようとする。