月島キラリは14歳の食いしん坊で美しい少女。アイドルやエンターテインメント界には全く興味がなく、常に食べ物のことばかり考えている。無限に続く食欲は、恋愛についての知識をまったく持たない原因となっている。宿題よりも甘いものに夢中になることが多く、成長するのを忘れがちだ。
ある日、木に引っかかったカメを救出した後、キラリは親切でハンサムな少年・聖司(せいじ)に出会う。彼はペットを救ったお礼として、シップスのコンサートチケットを渡す。キラリは急いで会場へ向かうが、そこでチケットを裂いた別の少年に出くわし、彼から「聖司とは違う世界にいる」と警告される。怒り狂ったキラリはこっそり会場に忍び込み、聖司とチケットを裂いた少年・大翔(ひろと)がともにシップスのメンバーであることを知る。スタジアムは光とファンの合唱でにぎわい、照明が彼女の心臓をドキドキさせた。
「違う世界」とは、聖司が人気アイドルで自分は普通の中学生だという意味だと悟り、キラリは諦めないことを決意する。聖司と一緒になるために、自分の価値を証明し輝くことを誓い、オーディションと訓練に臨む計画を立てる。