夏休みを祖父の家で過ごしている間、6歳の竹川灯は霊に取り憑かれたと言われる森へ迷い込む。苦しみの中で助けを求めて叫ぶと、謎めいた顔立ちのマスクをつけた少年・銀が現れ、助力を申し出る。
他人に会えて喜んだ灯は、開いた腕で銀へ駆け寄るが、彼から無愛想に拒絶される。やがて彼の厳しさの真相を知る――銀は恐ろしい呪いにかけられており、人間の触れ合いは彼を永遠に消してしまうというものだ。
銀は灯に「戻らないで」と懇願するが、彼女は逆を行い、短時間で二人は深い友情を築く。だが年月が経ち、互いの想いが深まるにつれ、灯と銀は運命が課す限界に直面する。見えない力によって試されるものの、彼らの絆は勇気と希望の証として、いつまでも共にある。