桜ノ森の静かな町で、友人たちは仲間の一人と別れを迎える。親の事業計画により、平和な子ども時代を送っていた日高 里中は、忙しい東京へ移ることになる。悲しみを感じつつも、親切な折原 葵や元気いっぱいの若月兄妹(シュリとシュウスケ)、そして活発な八代 七香に別れを告げるしかない。だが、距離は彼らの大切な思い出を消さないと信じている。
五年後、16歳の高校生となった日高 里中は故郷へ戻り、昔の生活を取り戻そうとする。しかし、風景は変わらないものの、かつての友人たちは変化していた。桜ノ森には暗い疑念が漂い、彼らは新たな秘密を抱え、絆を脅かす重荷を背負っている。