名門大学への入学を断られた後、佐々木恒宏は疲弊した大学中退生として投機取引で全財産を失い、今や膨大な借金に直面している。さらに悪いことに、治らない病気で残り数年しか生きられないと知る。
そんな絶望的な日々は、趣味で釣りをする漁師たちの一団に水中から救出されることで、予期せぬ転機を迎える。彼らは恒宏に共同事業――釣具店兼コンビニエンスストアでの仕事を勧め、安川花は情熱的に釣りの魅力を伝える。
最初は失敗が続くものの、筒島高明は恒宏に新たなスタートを切るよう説得する。徐々に若者は漁師たちの助けを受けて借金を返済し始める。仕事、新しい友情、そして未知の趣味が日々に組み込まれる中で、恒宏は残された時間を最大限に活かすため、自らを変革する決意を固めなければならない。