彼の最終学年が終わりに近づくと、若木 若倉は今後のことを心配している。退屈な将来を憂いながら、突如として現れたポータルに引き込まれ、シュウキと呼ばれる危険な生物が潜む並行世界『マト』へと転送される。マトの存在が初めて確認されて以来、他界への偶発的な移動事故は日常化し、広く報道されている。シュウキの脅威に対抗し、若木のような魂を救うため、全女性のみで構成されるデーモン防衛隊が結成された。隊員たちは『ピーチ』という贈り物を授かる。マトの果実であり、女性にのみ超自然的な力を与え、耐久性を付与する。若木の絶望的な状況にもかかわらず、デーモン防衛隊第七連隊の指揮官、宇禅京香によって、最後の瞬間に救出される。京香は戦闘に長けているものの、ピーチ由来の才能『スレイブ』は、効果と成長が長らく制限されていた。スレイブは生きた対象を支配し、その活力を吸い取る力を与えるが、彼女が従えた全てのシュウキは驚くほど弱く、簡単に圧倒される。若木と京香が大量のシュウキに包囲された際、彼女は前例のない手段を試みる。人間にスレイブを初めて適用するのだ。彼女の驚きは、若木が奴隷化された姿が予想以上に強力であり、すべての期待を超えると証明されるにつれて増大する。若木が彼女の完全な潜在能力を解き放つ鍵を握っていると確信した京香は、彼にデーモン防衛隊への加入を提案する。だが、通常の新兵ではなく、特別作戦員としてである。