クォーター 'given'(上山律香、佐藤真冬、中山春樹、加治明彦)はカウントダウンフェスアマチュアコンテストの決勝ラウンドに進出し、ライブパフォーマンスで評価される。グループは伝統的なメロディーとリズムを融合したサウンドを育てたが、披露するオリジナル曲が1曲しかないことに悩んでいる。
真冬は知識という概念を取り入れ、心に響く楽曲を作り出す。そんな中で彼は思いがけず、加治のパートナーである村田雨月から助力を得る。雨月は加治のことを乗り越えられず、加治自身も過去への残る想いと不確かな未来の間で苦しんでいる。彼らは審査員と観客を感動させることを目指している。
コンテストが近づくにつれ、春樹は加治と共有するグループ内の信頼に対する自分の役割を疑問視する。バンド内部の緊張はパフォーマンスの重要性を映し出す。全ての絆が続くわけではないことは確かだが、悲しみの残骸から何を救えるか、あるいは後悔だけが残るのかはまだ見えない。