彼は会社のトップセールスマンであるにもかかわらず、橘慶一郎は辞職してパン屋を開くことを選ぶ。チーフパティシエの応募書類を審査していると、ひとつの履歴書が目に留まる。高校時代に慶一郎に告白し、厳しく断られた青年・大野優輔だ。今や彼はパティシエの天才として称賛されているが、同時にほぼ悪魔的な魅力を持ち、ストレートの男性さえも彼のベッドルームへと引き寄せる。
複雑な過去を抱えながらも、慶一郎は優輔を雇い、店を成功へと導き始める。すぐに元ボクサーの神田英治が加わり、怪我で早期退役を余儀なくされた彼は新たなキャリアを求めている。新しく開店したパン屋「アンティーク」は有望に見えるが、各従業員の過去の幽霊が彼らの日常を乱す恐れがある。