藤井トーYは、東京のアンダーグラウンド・パンクシーンを急速に登りつめているバンドGASPのリーダーです。グループが大きな会場を獲得し、長らく待ち望んだブレイクを果たす寸前になると、影響力のある小山プロダクションの幹部がトーYをソロアーティストとしてリクルートしようとします。オファーを断ったトーYは、声高に小山のサポートは不要だと宣言し、バンドメイトと共にいることを誓います。しかし、拒絶された幹部が勢いを妨害し始めると、トーYは誠実さを守り続けるべきか、それとも圧力が高まる中でチャンスを手放すべきか、今日決断しなければならない。