21世紀に、人々の猫への愛情は深まり、ほぼすべての人がペットとして猫を飼うようになった。そんな中、集中的な繁殖により、奇妙な病原体を宿す例外的な個体が生まれた。この感染症は「ニャンデミック」と呼ばれ、感染した猫に触れた人間はすべてキャリアになる。
記憶を失った男、クナギは猫カフェでのシフトを辞めるよう強いられる。彼と一緒にカフェを管理する兄弟、ガクとカオル、そして客のタニシが同行する。ガクは既に感染していることを明かし、クナギに妹を守るよう促す。危険と直面した後、残った三人は愛する生き物から生き延びる方法を探しに出る。
政府が猫の脅威を抑えようと試みても、ニャンデミックは拡大し続ける。人類絶滅の可能性が時間とともに迫る中、クナギ・カオル・タニシは戦わずして人間性を放棄することを拒む。