唯一生き残った家族を亡くした悲しみに包まれた絵本作家、夕陽光太は2か月間の作家ブロックに陥っている。幼なじみで編集者の上原椿も、彼に全力で励ましを注いでも、悲しみは揺るがない。状況は、光太の庭にある不思議なキノコ『キノコ犬』が突然犬型の生物に変わることで転換する。椿は大声で抗議するが、光太は慌ててその奇妙な存在を自宅に招く。数日後、同居生活が始まると、キノコ犬は光太の鬱を和らげようとして花子の最後の個人的な品物を燃やす。過労の作家といたずら好きな客との協力関係は予想以上に困難で、光太は本当にキノコ犬を適切に世話し、静かな夜に彼の壊れた心を癒すかもしれない奇妙な絆を育てたいなら、悲しみを捨てる必要がある。